黒澤明監督の戦時中の、所謂国策映画「一番美しく」観ました。パッケージに「私の撮った中で、一番可愛らしい作品となった」と黒澤監督の言葉が載ってるけど、幾ら戦時中でも、若い、この年頃の女子は、いつの時代も共通している賑やかさ、明るさがあり、まさに監督の言葉通りの様子が、特に前半は描かれていたけど、段々彼女達にも疲労が出てきて、そこにエピソードとしてのドラマが描かれるけど…今と違うのは、男女間の「好いた惚れた」面が描かれてない事。そこは時代を反映してて、郷里の親に対する想い…ここの寮では、就寝時に床の間に飾られてある両親の写真に挨拶をして寝る習慣があるのだけど…親を亡くした娘さんが、毎晩両親の写真の代わりに、ただ「母」と書かれた紙に手を合わせるカットとか、切ない…黒澤監督は、元々道徳的な内容を描く監督だから当局は期待したろうけど、出来てきた作品が、女の子達の映画だったので、意外だったのではないかな?とか、当時の事情を知らないけども、推測してみたりした。黒澤監督は晩年「八月の狂詩曲」で反戦を描いたし、「生き物の記録」にせよ、翼賛の真逆に位置する映画人だとは誰でも解ると思います。ここで関係ない内容を書くけど、「手塚治虫、山田風太郎、チャップリン、宮崎駿、黒澤明、サミー・ヘイガー…」が、自分が無条件で大好きだったり、無意識レベルに迄強い影響を受けた表現者、アーティストだけど、黒澤監督に関しては、実は「七人の侍」より先に翻案作品「荒野の7人」を観て、マックィーンに嵌った経緯があり、後に原作映画を観たら、細かい点まで、そのまんま「七人の侍」だったので、観る順序が違っていたら、もっと早くに黒澤明の信者になっていた筈。イーストウッドの出世作「荒野の用心棒」は、黒澤作品のパクリとして賠償させられたそうだけど、荒野の7人はどうだったのか?それは兎も角、最近、宮崎アニメや北野映画に欠かせない音楽家、久石譲さんの宮崎駿作品に於ける音楽をパリで演奏したコンサートを放送していたけど、久石譲という、天才達の映画を何倍にもして彩った音楽家さんに、文化勲章とか、そういう敬意を表すべきだと、観てて思いました。日本は政治家がソフトを売り出そうとしてたけど、本当に優れたアーティストは、政治の垣根を超えて、海外でリスペクトされている、その先駆者として、黒澤明という映画人がいたのだと思います。

#黒澤明 #監督

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