『司馬遼太郎が語る日本』ー司馬遼太郎
●松陰の優しさー③

✪おイネさんは宇和島に住まなくてはなりません。そこでしっかりした、安心して世話を任せられる人を見つけることになった。そこで村田蔵六ならどうだろうという話になりました。
「あの長州から来ている男なら、非常に堅そうで、目の前にいくらかつお節を置いても決して食べないだろう」
そんな妙な信用があり、しばらく蔵六とおイネさんは一緒に住んでいたことがあります。むろん蔵六には故郷に奥さんがいたのですが、宇和島ではおイネさんとひとつ屋根の下で暮らしていた。

先ほど申しました大阪大学の藤野教授も堅い人であります。柔らかめの学生や研究員からは非常に恐れられている人なんですが、この人が私に言いました。
「イネと蔵六の関係は、恋だったのでしょうか」
たいへん際どい質問をされた。私も見たわけではないですから、
「さあどうでしょう」
と答えるしかなかったのですが、藤野さんは、
「私はどうしても恋だったと思う」
と、おっしゃいます。
「藤野さん、イマジネーションが豊かですね」
そう言って、私は笑ったことがありました。

#藤野教授 #村田蔵六の恋 #おイネさん

ナイスしてくれた人(26

  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • 26

次の投稿

前の投稿

Official

realinfo

瞬間、瞬間を生きる。

人間の価値は、社会に対してどれだけプラスの影響力を与えることができるかにかかっている。

realinfoさんの最近のフォト

Simplog

便利なアプリをダウンロード

iphone QRコード
App Store
Google play

簡単ブログを
はじめてみましょう!

Simplogについて

ここに写真をドラッグ&ドロップ

ファイルを選択

※2MBまで