『大人の教養教えます』ー鷲田小彌太
●漱石や鴎外の教養ー⑦

✪子供であり得なかった
【「捨てられた」子】

✪私たちが、教養を持ちたいと思うのは、子供であり得ない、ありたくない意識や欲求と繋がっている。自分の親のようになりたくないという世代間意識とも繋がっている。
しかし、漱石には、「子供」の時期がなかったのだ。「親」というものがなかったのだ。どういうことか。

漱石は、1867年に生まれ、すぐに、古道具屋に里子に出された。翌年、塩原家の養子になる。76年、養夫婦が離婚のため、実家夏目家に引き取られる。88年、夏目姓に復帰。こういう境遇の中から、漱石が生まれたのである。

生まれたときから、親を失った子供はどうなるか。「子供」でなくなる。「大人」と「子供」との境を持たなくなる。芥川、太宰、三島、みんなそうである。

子供は、大人になるために、何事かを身につけようとする。身につけさせられる。しかし、漱石のように、「子供」であることを断念させられたならばどうなるか。彼が、幼少から、漢文学、戯作文豪に親しんでいったのは、ごく自然のなり行きであったように思われる。でも、こんなことは、ほとんどの人に訪れないのだ。

#漱石 #教養 #子供

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