『大学教授』ー桜井 邦朋
●プロローグ-④

✪我が国における高校卒業生の大学への進学率は、40パーセントに近いと聞いている。この比率は、世界でも類を見ないほどの高率だということである。これだけの高比率だということは、大学において教職についている人の比率も、他の国々に比べて、日本が高くなっていることを示唆する。我が国の教育事業における投資は、先進諸国に比べると、その比率は低いといわれているから、教員の数もその比率は低いかもしれない。それでも、大学に教員として勤めている人の数は、我が国では相当の数にのぼるであろう。

 

街の通りで、「人に当たれば、大学の教師に当たる」などという冗談もあるくらいだから、大学で働く教員について、ピンからキリまで数えれば、こういうことが起こりうると、多数の人々が考えているのであろう。今、ピンからキリまでといったが、大学教授の絶対数がふえれば、本来ならば、とても大学に教職など得られなかったはずと考えられるような人でも教職につくという可能性が大きくなることは、否定できないからである。

 

よく知られているように、大学の教員になるためには、何の資格も免状も要らない。各種学校はどうなっているか知らないが、大学以外の学校、つまり、高校、中学校、小学校、幼稚園などでは、みな何らかの資格免状のあることが必要である。以前のことになるが、京都市で公立高校の教員を私がやれたのも、高校教員の数学と理科の免状があったからである。その後、京都大学へ助手として採用されたときには、こうした資格は要らなかった。助教授に任用されたときにも、文部大臣の辞令をもらっただけで、こちらからは何らかの資格を提示することもなかったし、持っている免状その他に対する審査もなかった。

 

大学教授になるには、どんなに立派な大学の場合でも、一切の資格や免状は不必要なのである。社会的な通念から見たら、これは大変に奇妙に見えようが事実である。採用に当たって問題となるのは、多分、研究に対する業績と能力が、当人にあるかどうかだけであろう。採用後に、研究能力が欠如しているのがわかったからという理由で採用を取り消された人があるというような話を、私は聞いたことがない。一旦就職してしまえば、我が国の大学は、そこに働く人々にとっては安住の場で、ついの住みかとなるというわけである。

ナイスしてくれた人(36

  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • 36

2018/01/12

こんばんは🌆

何か、この大学教授という職業に〜〜
日本の教育のあり方が、あらわれているような気がしますが!


  • 1

2018/01/12

> ちびママ さん
そうですね、ヤル気のない無責任な教授が多いのは確かです。彼らはどこで、学生たちを教える方法を勉強したり、スキルの向上を図っているのか甚だ疑問ではあります。その上、社会人として未熟な人間でありながら人を教えることができるのでしようか?

  • 1

次の投稿

前の投稿

Official

realinfo

瞬間、瞬間を生きる。

人間の価値は、社会に対してどれだけプラスの影響力を与えることができるかにかかっている。

realinfoさんの最近のフォト

Simplog

便利なアプリをダウンロード

iphone QRコード
App Store
Google play

簡単ブログを
はじめてみましょう!

Simplogについて

ここに写真をドラッグ&ドロップ

ファイルを選択

※2MBまで