『大学教授』ー桜井 邦朋
●プロローグ-③

✪大学人としての評価を下すに当たって、その人の研究業績や能力が、発表した研究論文の数や内容の価値などでしか測れない以上、「私は一生懸命研究しています。一年やそこらで論文にできるような簡単な問題について、研究しているのではないよ」などという言い草は、言い逃れであるとしか、私には考えられないのである。

今まで、大学とそこで働く大学人ーーここでは教員を意味するのだが、以下ではしばしば教授として一括するーーは、社会からの批判にさらされることなく、すんできている。大学へ進学したいという若い人たちの圧力が強く、どんな大学へでも、彼らが蝟集(いしゅう)した時代では、人々の大学に対する見方も相当に甘いものとなっていたといってよかろう。

だが、若人たちによって、大学が選択される時代にもしなったとしたら、大学人も安閑としてはいられない。中には若人たちが入学を希望しないような大学も出てこよう。今までのところ、大学は若人たちの進学への圧力に安住して、大学人自身が内部から、自分たちの身の処し方について、あるいは、研究と教育について、考えてみることがほとんどなかったのではないか。安住して自己の姿を見返すことなく、ぼんやりと過ごしているがために、先に引いたような、女子学生たちの見方さえ、生まれることになってしまったのではないか。

 


#大学 #若人 #研究

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