『十六の話』ー司馬遼太郎
●幕末における近代思想について

🔯近代思想は自由と権利というふたつの言葉の概念によって集約されるであろう。この二つの言葉を英語から訳して新しい日本語として加えたのは、福沢諭吉である。
彼が慶応2年に刊行した『西洋事情』によってであった。これは小冊子ながら当時の先進文明社会を早わかり風に紹介した最初の書物で、当時20万部から25万部売れたと言われる。慶応2年といえば京都で新撰組が横行闊歩していたころのことで、この時勢下にこの書物がこれほどまでに売れたというのは、時代の地熱というものがどのようなものであったかということを、推量する手掛かりになるものだ。

単に案内書だから西洋の近代思想にまで触れるところは少ないが、それにしても自由と権利という言葉を、ごく紹介風な書き方ながらも、当時攘夷か開国かで沸騰していた日本の国論のなかに投じ入れたことは確かである。
かっては単純な攘夷論者だった土佐の中岡慎太郎などもこの本を読み、大きく影響をうけ、意識の遅れた過激攘夷主義者の若い公卿姉小路公知に贈った形跡がある。

#攘夷 #近代 #思想

ナイスしてくれた人(24

  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • 24

次の投稿

前の投稿

#攘夷を含む投稿

Official

realinfo

瞬間、瞬間を生きる。

人間の価値は、社会に対してどれだけプラスの影響力を与えることができるかにかかっている。

realinfoさんの最近のフォト

Simplog

便利なアプリをダウンロード

iphone QRコード
App Store
Google play

簡単ブログを
はじめてみましょう!

Simplogについて

ここに写真をドラッグ&ドロップ

ファイルを選択

※2MBまで