何度も書いているが、21世紀に入ってからの
Bob Dylanは面白い。
そして21世紀最初のアルバムがこれだ。

1曲目はオフ気味に始まるTweedle Dee & Tweedle Dum。
Tweedle Deeと聞いて僕のような人間が思い浮かべるのは、
1954年のLaVern Bakerのヒット曲である。
そのせいか、Eddie Cochranのような、50年代の
ロカビリーを思わせる軽快なオープニング曲。

5曲目のカッコいいブギLonesome Day Blues。
2010、2014年の日本ツアーにも帯同したCharlie Sexton大活躍。
Mike BloomfieldもMick Taylorもここにはいないが、
そういう音を出せるギタリストにやっと巡りあえた。

佐賀純一の『浅草博打一代』からの一節を借用した
6曲目Floaterは、チャップリンとか
あきれたぼういずのような味わい。
Charlie PattonのHigh Water Everywhereから
そのタイトルを拝借した7曲目は、トラディショナルThe Cuckooと、
Robert JohnsonのDust My Broom、Charlie Pattonの
Shake it and Break Itを引用するという手の込みよう。

一転、Po' Boyは、Paul McCartneyがやりそうな手合いだが、
元ネタはRamblin' ThomasのPoor Boy Bluesである。
で、Cry a Whileはブルースなんだが、
4分の3拍子のワルツと4分の2拍子のレゲエ・ビートが
交互に出てきて、楽しい。

そして21世紀最初のアルバムで、倖せは突然やってきて、
素早く立ち去ると歌って締めくくる。
そんなレコードが出た日に、あの事件は起きた。
しかもその後も祈る暇もなく、日替わりで何かが起きる。
"僕はお日様に背を向けた、日差しがあまりにも眩しいから"とは、
倖せだった直近の過去への葬送だ。

ナイスしてくれた人(5

  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • j.nickName
  • 5

次の投稿

前の投稿

Official

Donna Lee

一切皆空

出没場所:酒場、コーヒーショップ、
喫煙所、 本屋、CDショップ、
人ごみの端っこなど

趣味:音楽鑑賞、映画鑑賞、
読書、街歩き、妄想
長所:凝り性
短所:頑固

Donna Leeさんの最近のフォト

Simplog

便利なアプリをダウンロード

iphone QRコード
App Store
Google play

簡単ブログを
はじめてみましょう!

Simplogについて

ここに写真をドラッグ&ドロップ

ファイルを選択

※2MBまで