Revolverの中では、アルバムの中の
ただの1曲に過ぎなかったYellow Submarine。
それが2年半の時を超え、アニメ映画の主題歌になろうとは、
当の本人たちも予想だにしなかった。
もしJohn LennonやPaul McCartneyがそれを歌っていたなら、
こんな数奇な運命を辿ることはなかったはず。
ドラムを叩けるコメディアン‥Ringo Starrが
意気揚々と歌ってるからこそ、こんな舞台が用意されたのだ。

映画『イエロー・サブマリン』の製作は
Sgt. Pepper'sの発売を控えた1967年に始まったが、
The Beatlesの面々は当初アニメ映画なんかに興味はなく、
サントラ作りにも熱が入らなかった。
が、出来上がった映像があまりにも素晴らしいんで、
もうちょっと真面目にやらないかんと改心したが、時既に遅し。

かつての『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』や
『HELP! 四人はアイドル』では、
イギリスでは映画の為に作られた曲と、
アルバムの為に作られた曲が半々に収められる一方、
アメリカではLPの後半はGeorge Martin Orchestraの演奏で、
あくまでも劇中音楽集としてリリースされた。
とにかく熱が入らない、そして真面目にやるには遅すぎた本作は、
そのアメリカ方式を採用したのである。

しかし、なぜこれを出すことにこだわったのだろう。
まだ『ホワイト・アルバム』は売れに売れまくってる最中なのに、
こんなタイミングでアルバムとして出す必要はなかった。
アルバムは年間2枚発売というEMI Recordsとの取り決めを、
生真面目に守るためだったのか。
いずれにせよ、The Beatles唯一の妥協の産物がこれです。

アルバムなんかで出さないで、
Hey BulldogとIt's All Too Muchを
カップリングしたシングルを出せばよかったのだ。
2年前ならそうしただろうし、このアルバムの惨状が、
The Beatlesの崩壊を如実に表してしまってるのである。

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Donna Lee

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