近鉄が昨年以降、津市などで設置した「シカ踏切」が、列車と鹿の接触事故防止に効果を発揮している。線路をまたぐ形で鹿の生息域が存在していることを重視。生息域内を行き来する鹿の侵入を完全に防ぐのではなく、列車の通らない時間帯に踏切を渡ってもらう「逆転の発想」で事故を急減させた。

 「人間だけでなく、鹿にも安全な踏切が必要。鹿の目線で問題を捉えた」点が評価され、今年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会の主催)に選ばれた。

 「シカ踏切」は昨年5月、津市白山町の近鉄大阪線東青山駅近くに設置された。鹿の通り道を分断する形で線路が走っており、近鉄は約1キロにわたって線路両側に獣害防止ネット(高さ2.5メートル)を設置。ただ、その間の5カ所には防止ネットのないシカ踏切を設けた。

 列車が通る時間帯のうち、鹿の活動が活発な午前5~6時と午後6時~午前0時には、シカ踏切周辺で鹿の嫌う超音波を発信して線路内への侵入を防止。逆に列車の運行がなく、鹿の活動時間でもある深夜帯は超音波を発信せず、鹿が踏切を渡れるようにした。

 鹿の個体数の増加を背景に接触事故も年々増え、2015年には同駅周辺で17件の事故が発生した。16年は5月までに2件あったが、シカ踏切の設置後は0件で、17年も10月末まで1件にとどまっている。

 山間部を走る路線も多い近鉄にとって、鹿との接触事故防止は大きな課題になっている。近鉄全線で08年に129件だった接触事故が15年は288件と2倍以上に増えているためだ。これまで近鉄は線路両側に侵入防止ロープを張り、鹿よけの赤色のLED(発光ダイオード)灯を設置するなどの対策を実施。しかし、いずれも効果はなかったという。

 シカ踏切の成功を受け、今年3月には奈良県宇陀市の大阪線榛原-室生口大野駅間の約1キロにもシカ踏切を導入した。今後も導入区間を順次増やし、「鹿との共存」を図っていく方針だ。

#近鉄#シカ踏切#線路内侵入調整

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