猿の嫁とり


全国に散らばる民話のひとつをご紹介したいと思います。


畑の草取りをしていた爺様があまりにもつらいので「この畑の草取りをしてくれたら娘を嫁にやるのに」と呟きました。

それを聞きつけた山の猿が、さっさと草取りを終らせ、約束通り娘を嫁に貰い受けると言いました。


爺さんも弾みでそうは言ったものの、さすがに娘のことが心配になり、帰宅すると寝込んでしまいました。

3人の娘が見舞いに来たので猿の嫁の話をすると姉の2人は断ります。末の娘だけは爺さんの頼みを聞き、猿の嫁になる覚悟を決めました。


婿となった猿を連れ実家に挨拶に行くその日に、娘はついた餅を土産に持参したいが弁当や重箱に入れるのでは匂いがつくため駄目だと伝えました。

婿の猿が大きな臼を背負い、後ろから嫁が歩きました。


途中の河原では桜の花が綺麗に咲いていたため、嫁は取って欲しいと猿に頼みました。猿が臼を下ろして木に登ろうとすると、餅に土の匂いが移るからと許しません。

仕方なく、サルは大きな臼を背負ったまま桜の木に上りました。


高く上って行くうちに臼の重みで枝が折れて、猿は川に落ちて流されてしまいました。そして、娘はそのまま実家に帰って行きました。

というお話です。


良くある異類婚姻譚のひとつですが、注目すべきは東北から九州に至るまで話が広まっていることです。

内容も多少は変わっているものの、ほとんどの筋は同じようです。何かしらの教訓も含まれているのかも知れません。


動物の憐れさや切なさ、人の賢さなど読まれる方それぞれに受け取り方はあるかと思います。

猿への同情を感じた方が多かったのではないでしょうか。そうして全国へ伝わって行ったかと思われます。


獣の猿への蔑みなどではなく、自分勝手でずるく賢い人を皮肉にした物語。

少なくとも私はそう思いたいです。


子猿を背負い梓川を対岸へ渡る猿たち
上高地にて

#登山
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2016/10/20

こんなに優しいお猿さんなら、私が嫁に行きたいくらいですが、
私にはお猿さんより優しい旦那様がいたんだった♪
えへへ(≧▽≦)

優しさには、感謝を添えた優しさで応えたいものです。

  • 1

2016/10/20

> 紅龍 さん
おはようございます。
いつもありがとうございます。

この話には、もしかしたら後日談でもあるような…
定かではありません。
優しさへの応対…必要ですね。

最近では優しさと同情を勘違いする人も多くなり
さりげない優しさが分からないひともいるようです。
これも時代でしょうが、昭和とは変わったものです。

今日も元気にお過ごし下さい。
楽しい一日を!

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